外壁塗装中、洗濯物はどうする？気になるタイミングと対策を解説

外壁塗装を安全かつ効率的に進めるためには、建物の周囲に足場を設置する必要があります。さらに、塗料の飛散防止や作業中の安全確保のために養生シートも外壁全体に張り巡らされます。この作業によって、ベランダやバルコニー、ウッドデッキといった普段洗濯物を干しているスペースが物理的に塞がれてしまうため、通常どおり外干しをすることが難しくなるのです。また、足場の金属パイプは構造上、洗濯物が触れることで汚れたり破損したりするリスクもあるため、業者側からも干さないよう案内されることが一般的です。

塗装作業では、塗料を塗る工程のほか、吹き付け工法や下塗り・上塗りの作業中に塗料の成分が空気中に拡散することがあります。特に油性塗料（溶剤系）を使用する場合、独特のシンナー臭が発生し、近くに干された洗濯物ににおいが付着する恐れがあります。においだけでなく、目に見えない微細な塗料ミストが洗濯物に付くと、シミや変色の原因になることも。たとえ塗装作業をしていない日でも、周囲に残留したにおい成分や飛散物のリスクはゼロではないため、塗装期間中は外干しを避けるのが安心です。

塗装工程の初期段階では、外壁の汚れやカビ・コケ・旧塗膜を除去するために高圧洗浄を行います。この作業では強い水圧をかけるため、水しぶきや泥水、洗浄によって剥がれた塗膜のかけらが広範囲に飛び散る可能性があります。また、風がある日には、洗浄水が想定外の方向に流れることもあり、干している洗濯物が濡れたり、逆に汚れてしまったりすることも。高圧洗浄は1日で終わることが多いものの、その影響範囲は大きく、もっとも洗濯物にとってリスクの高い工程と言えるでしょう。

最も手軽で多くのご家庭で実践されているのが室内干しです。部屋の中に洗濯物を干し、除湿機や扇風機、サーキュレーターを併用することで、空気の循環を良くし、湿気を効率的に除去できます。特に梅雨時期や冬の寒い時期には、乾きにくさや生乾きのにおいが気になることもありますが、浴室乾燥機やエアコンのドライ機能を活用することで、快適に室内干しが可能です。窓を少し開けて換気しながら干すのも、におい防止には効果的です。

一時的な外干しNG期間に頼りになるのが、コインランドリーの活用です。特に大家族や衣類の量が多いご家庭では、乾燥機だけの利用でも大幅な時短と労力の軽減につながります。最近では、大型のドラム式乾燥機を備えた清潔感のある店舗も増えており、洗濯から乾燥までスピーディに対応できます。週末や仕事帰りにまとめて利用するスタイルなら、家事の負担も最小限に抑えられます。塗装工事期間中だけの限定利用と割り切って、上手に取り入れましょう。

ご自宅に空いている部屋や使っていないスペースがある場合は、一時的に“洗濯干し専用スペース”として活用するのもおすすめです。リビングや寝室に干すと生活感が出すぎてしまうという方にも、専用部屋ならストレスが軽減されます。部屋干し用のポールやスタンド、除湿機を設置し、サーキュレーターで空気の流れを作ることがカギです。特に日当たりのよい部屋であれば、よりスムーズに乾燥できますし、生活動線を邪魔しない点も魅力です。

意外と見落としがちですが、塗装が行われない日や、足場の養生が一時的に解除されている期間には、洗濯物を外に干せる可能性がある場合もあります。そのため、事前に施工スケジュールを業者に確認し、干せるタイミングを把握しておくことがとても重要です。たとえば「塗装作業は午後からなので、午前中だけ干したい」など、細かい要望にも柔軟に応じてくれる業者なら安心です。ブライト・ファム株式会社でも、お客様の生活スタイルを考慮し、可能な限りストレスの少ない施工スケジュールをご提案しています。